兵庫県播磨高等学校

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学園章の由来

山田基靖
学校法人摺河学園 学園長(官民人事交流により外務省より派遣中)。2005年外務省入省。外務本省では欧州局、国際法局、経済局勤務。ニューヨークの国際連合日本政府代表部にてSDGsを担当。2019年9月より現職。
久保田智子
元TBSテレビ・アナウンサー。2017年にTBS退職後、米国・コロンビア大学で修士課程を修了。東京大学の博士課程に在籍中。姫路女学院の創設プロジェクトに携わる。

“次世代を担う若者を育てる
「新しい学校」をつくりたい”

山 田:
ニューヨークでのご縁から本プロジェクトに参画していただけることになり、大変光栄です。
久保田:
2016年ごろから、教育に対する山田さんの情熱はお聞きしていました。これほど壮大なプロジェクトを立ち上げられたことに驚きを隠せません。きっかけは何だったのでしょうか?
山 田:
10年ほど前、姫路女学院の前身となる兵庫県播磨高等学校の理事長 摺河祐彦(するが・まさひこ)さんと出会ったことです。当時、私は外務省欧州局でポーランドを担当していました。理事長はポーランドの学校と提携を模索しており、そこで紹介を受けました。「語学も重要だが、それ以上に、その国の歴史、文化、宗教などから様々なことを学んでほしい」というお考えで、その観点からポーランドに注目されたそうです。
久保田:
理事長の発想と実行力に感服します。
山 田:
同感です。その後も理事長とは親交があり、次世代教育のあり方について意見交換をしておりました。答えのない課題解決に向けて頭の体操ができる次世代をいかにして育成するのか。日本政府国連代表部で「持続可能な開発目標(SDGs)を担当した2016年以降、特に重要なテーマとなりました。「『SDGs』を高校のカリキュラムに取り入れ、次世代を担う若者に必要な力を養う学校をつくりたい」という理事長の想いに共感したからです。
久保田:
どのような方が参画されているのでしょうか?
山 田:
年齢は20代から80代まで、メディア関係者、企業関係者、音楽家、私の職場の先輩や同僚など、多彩な方々が集まってくれました。「次世代のために力になりたい」と手を挙げていただき、人のご縁に感謝しています。
久保田:
私も、これまでの自分の発想にない新たな挑戦をしてみたいです。まずは私の得意分野を活かし、放送部のアナウンス講師をしてみたいです。

“3つの「力」が未来を切り拓く”

久保田:
教育内容について、具体的に教えてください。姫路女学院の生徒は、どのような力を身につけられるのでしょう?他の学校との違いは?
山 田:
未知の世界に飛び込むことになる次世代にとって、特に必要になるのが「疑問力」「意思力」「構成力」の3つだと考えます。
まずは「疑問力」。これは「現代の物差しでは測れない世界が、数十年後には当たり前になっている」という想像を働かせ、既存の価値観や常識を疑いの目を持って判断する力といえます。次に、そうして見えてきた新しい世界を形にしていくうえでかかせない「意思力」。矛盾する情報や多様な価値観の中で、自分なりの世界観・価値観を見つけ出していく「意思」の力こそ、未知の世界で迷わないための拠り所となります。最後が「構成力」。加速度的に変化する社会では、知識、情報、人的ネットワークを迅速かつ有機的に結び付け、自分なりの「解」に向けた道筋を構成する力が試されるはずです。人種、性別、分野を問わず、だれにでも必要となる力です。
久保田:
姫路女学院で学ぶことで、常に自分の軸を持ち、能動的に活動できるようになるわけですね。これまでの学校教育はインプット中心の受動的なイメージでしたが、かなり方向性が異なりますね。

“新しい試みを取り入れ、
本気で取り組む次世代育成”

山 田:
姫路女学院では、「3つの力」を備えるためのプログラムが、皆さんを待っています。まずは、久保田さんにもご登壇いただく「リベラルアーツ・デー」。授業はゼミ形式を採用し、「SDGs」について考える時間を取りつつ魅力ある外部講師が来校し、様々な角度から頭の体操を求める授業が行われます。
久保田:
私もカリキュラムを作っているところです。これまでにない「生徒参加型授業」に仕上がりそうです。
山 田:
もう一つの特徴は「国際連携の充実化」です。想像をはるかに超えた国々の学校との連携を目指しているので、楽しみに待っていてください。国際連携との関係もあり、外国語教育にも力を入れています。
久保田:
ポーランドの学校との連携でも驚きだったのに、さらに期待が高まりますね。
山 田:
加えて、海外に「オフショアスクール(中学校)」を開校し、その学校の卒業生が姫路女学院で3か年学び、日本で私たちと共生するというプロジェクトも進んでいます。これも他校にはない面白い動きです。「共生できる持続可能な社会」を担う次世代育成に向けて動き出しています。
久保田:
既存の枠にはまらない動きばかりでワクワクしますね。既存の高校を新しく生まれ変わらせるわけですが、「伝統との共生」についてはどうお考えですか?
山 田:
教師陣のバイタリティに驚きと敬意を覚えています。伝統に支えられながら、その殻に閉じこもることなく動き出す力があります。この学校に携わることができ、嬉しく思います。
久保田:
この壮大なビジョンが必ず実現されると、1ミリの不安もなく確信しています。微力ながらお手伝いできることを嬉しく思います。
山 田:
新しい生徒たちが、ご縁で支えられた姫路女学院の門をたたいてくれる日を、今から楽しみにしています。